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INTERVIEW

中尾 賢一郎

会社設立から5年。昨年にはすでに社員数100名という規模まで急成長された事業プロデュース会社の株式会社グランドビジョン。大名に素晴らしいオフィスを構える同社が、いち早く『ザ・カンパニー』の入会を決定してくださいました。代表の中尾賢一郎氏に、グランドビジョンのこと、これからの働き方、『ザ・カンパニー』入会の動機などを伺いました。

株式会社グランドビジョン
代表取締役社長 中尾賢一郎 氏

1975年、鹿児島県生まれ。コピーライターを志し、大学時代から広告の仕事に携わり、(株)電通九州に入社。2011年11月に(株)グランドビジョンを福岡に創業。経営理念であるクライアントの「真のパートナー」を目指し、事業成長・課題解決に向けたプロデュース、マーケティング戦略から制作まで一気通貫したビジネスを展開。社長兼プロデューサーとして、自らもパートナーの課題解決のために日々奮闘中。
2015年には従業員100名を超え、2月には東京南青山にオフィスを開設。9月には天神一丁目エルガーラに新たに約100坪のコールセンターを設ける。自然と心の調和を有益な活動にするために、糸島市休耕地にて自然農法の障がい者雇用農園 「ホームラン農園」の運営にも取り組む。
http://gvn.co.jp

オフィスや仕事をする環境へのこだわりや考え方ってありますか?
そうですね、やっぱり社員が充実感ややりがいをもって、楽しく仕事できる環境をつくりたいという思いでやっています。それは、一番はやはり仕事内容だと思うんですけど、一緒に働く仲間とか空間が重要なんじゃないかと思っています。
全体的に会社がひらけていて、皆が話しやすいというかコミュニケーションがとりやすい空間。オープンスペースというのは、顔や打合せしている様子が見えるし。会議室や打合せ室をセパレートしていることって多いと思うんですけど、うちは敢えてそうしていません。

誰がどこでいるのか何をしているか、お互いの存在を確認しやすいオープンなオフィス。インタビューを行った部屋も、ガラスで仕切られたのみだった。

社会や働き方が大きく変わるといわれます。これからの時代の働き方をどのように見ていらっしゃいますか?
業種によっても違うと思いますが、より、個人というか「個」の力が求められる時代になるんじゃないかと思っています。特に、発想力とか。作業的な仕事って今後はロボットや機械に取って代わられるでしょうし、人間でなきゃいけないところって、それぞれが持ってる能力だったり発想だったり。アイデアのような領域がすごく重要視されると思いますね。弊社の仕事はマーケティングを主体としていますので、まさにそうです。
組織って、人数がたくさんいてひとつのことを大勢でやることではないと思うんですよ。1人が10人分の役割を果たしちゃったりする時代じゃないかって思うんです、例えばね。
よくマルチタスクといわれるようなことですよね
そうそうそう。例えば、この会社のこの部署はこれが仕事…と決めてしまうんじゃなくて、横断的にできる発想力とか行動力とか求められると思うし。少なくとも、うちは求めてますね。そうじゃないと難しい時代じゃないかな。「私はここしかできません、これしか知りません」じゃなくてね。
それぞれが特別な技量というか得意分野をもちながらも、マルチな発想ですよね
会社もそうですよね。例えば、アパレルが服を売るだけとか、自動車メーカーが自動車だけじゃない。車メーカーだってね、ロボットつくる会社もあったりするわけだし。携帯通信会社だってエネルギー事業をやっていますよね。
企業そのものにも多様化が迫ってる。
うん。だから、ひとりひとりの個人に求められることも、そういう多様性の考えのもとにあると思います。
働き方に関して、会社にすでに導入されている仕組みなどありますか?
ひとつは、在宅勤務です。女性が2人います。会社に来てくれるのがもちろん一番ですけど、保育園の問題なんかもありますので。デザインとかコピーライティングとか、一定のスキルを持ったできる人にはそうしています。僕は、全員がスーパービジネスマンやリーダーになる必要はないと思っているんですよ。それぞれに生き方がある。特に女性は結婚して子どもを産むとなると、男にはできない担えない役割があるじゃないですか。それはそれで尊重して、でもできるだけ長く一緒に働くためにはどういう働き方がいいのか。結果を出してくれれば自宅でもいいし、定時で帰りたい場合はそういう契約をしよう、と。
言ってくれた方がいいんですよね、逆に。うちは部署がたくさんあって、コールセンターもありますし、だから自分のライフスタイルに応じて「この期間はコールセンターで働きたい」とか「この期間は社員じゃなくてパート雇用がいいです」とか、話し合いで解決法を探します。先日も「辞めたくはないけど仕事を少しセーブしたい」という社員がいて、最終的には「パートでいいです!」って。正社員が偉くてパートがダメとか、そういう考え方がもう、そもそも違うんですね。
時間の使い方と過ごし方ですよね。
片や、もうとにかく力をつけて、リーダシップ発揮して、将来はもっと給料もほしいし、バリバリ働きたいという人はそういう育成の仕方をする。僕は本当に個々の考え方に任せます。無理のある関係が嫌なんです。そこでお互いストレス感じて仕事したって、いい仕事にはならないし、それはもう、言ってほしいなーって感じなんです。
コミュニケーションが大事になりますね。
大事大事。でも会社も、「自分は仕事やりますよ!」っていう人と、そうでない人(バランスをとりたい人)、言ってくれれば向き合い方もわかりやすい。まず、はじめに多様な働き方を認めることが大事だと思うんですね。
多様性がうまく出るように、状況にあわせて皆さんの働き方を調整されていますね。
そうですね。それはもう、いろいろ公言しています。朝礼とかでもしょっちゅう話します。コールセンターにはパート契約の方がいて、僕らはパートナーさんと呼んでいますが、そういう人にも社員になりたければ手を挙げてください、ウェルカムですと。だけど、もうかれこれ5年コールセンターで働いているパートナーさんもいますけど、私はパートの方がいいです、という人がいます。社員より給料低いんですよ、でもそれでも良いという人はいる。それはそれで良いわけなんですね。
起業してこれまでに困ったこと、困難とかありましたか? もしくは、そう思うことなくここまできたという感じですか?
経営者って、ほとんどが経営の勉強して経営者にはなってないでしょ。人も企業も生き物だし、お客様も相手もいることなので、一番の悩みは人のことになりますね。僕は36歳で社長になって、たった5年ですけど、サラリーマン時代含めて振り返ると、人間的に魅力ある人が良い仕事をしてますよね。ということは、経営的にも、スキルを磨くこと以上に、一人ひとり違う得意分野や魅力をどう磨くか、いかに人間力がある人に入社してもらうかなんです。
また会ってみたいとか、一緒にいると気持ちいいって、人としての魅力ですよね
いい人間はずっと常にいい仕事しているし、お客さんにも信頼されている。そういう意味では、起業して困ったことは、自分の考えになかなか理解を得られず、残念ながら会社を辞めていった人がいることかな。経営者が大変なのは、言い続けなくちゃいけないということ。みんなにわかってほしいけど、わかってもらえると思ってるほうがおこがましい。大変ですよね、人生は修行(笑)。サラリーマンのままだったら、僕も目の前の仕事のことしか考えてないと思う。今うちのナンバー2は34歳で、他の役員も若いですが、この若さで最前線で仕事をしながらマネジメントを考えるのはすごい経験ですよね。
『ザ・カンパニー』は、スタートアップ特区でもあり個人事業主やフリーランスが多いとも言われる福岡で“チームで仕事をすること”を提案し、仕組みをつくろうとしています。チームで仕事をすることと個人で仕事をすること、どう考えますか?
「楽しさ」が、一番違うんじゃないかと思いますね。僕は、チームでワイワイ言いながらが楽しいって思います。いい仕事して、いいお酒飲んだら、美味しいじゃないですか。「いい仕事したな、オレ」ってひとりで飲むのもいいんでしょうけど(笑)。仕事である以上はチームでも個人でも責任は同じだと思いますが。それと、スケールが違うようになるのかな。
『ザ・カンパニー』のメンバー入りを決定された理由はなんでしたか?
新しい何か、仲間とか…、そこに新しいプロジェクトが生まれるんじゃないかという期待感があって。オフィスはあるので、場所を借りるというよりもサロンのメンバーに入ったような感じ。おそらく、仕事しに行くというよりお茶しに行くと思うんですよね。そこに集まるメンバーとの出会いの機会が面白そう。だって、御社の社長って面白いですよね。僕だけじゃなく、うちの社員も積極的に利用してネットワークが広がったらいいと思う。みんなのため、があってるかな。こういう場をつくるって素晴らしいですよね、期待してます。
『ザ・カンパニー』でやりたいこと、やれると思っていること等ありますか?
「個」の話がありましたけど、いろんなメンバーと有機的につながって、今までにない新しいことやれたらいいなと思います。テーマを決めて、アジアで…中国でも台湾でもどこでもいいんですけど、何かプロジェクトを立ち上げてみる。グランドビジョンという組織単位じゃなくて、誰かと組んで、仮想の会社つくるような感じでやったらいい。プロジェクトがあれば、うちからも誰か関わって、例えば5人でチーム組んでOneカンパニー的にやれたら、ね。(ザ・カンパニーに)集ってる時点でその価値観に共感してるわけだから、近いと思いますよ、感覚とか考え方が。話も早いと思うし、スピード感もってやりたいですね。
福岡を拠点にすることはどうお考えになりますか?
仕事と生活のバランスがすごく取れる良い環境ですよね。鹿児島でも働いたし、東京もしょっちゅう行きますが、確かに東京もいいけど、福岡は東京や関西とも仕事ができるし、あまりストレスがない、もちろんアジアとも近いし。
本社とか支社という感覚も、もう変わっていいんじゃないかな。インターネットがあれば「世界」とつながるし、本拠地(家)がどこにあるかってことだけ、どこを拠点に飛び回るかだけの話ですもんね。仕事自体は、うちの会社も福岡はそんなに多くないんですよ。でもいろんな面で福岡のバランスが自分に合ってると思います。
海外進出とか、日本以外のアジア圏で仕事をすることはどうお考えですか?すでに予定などありますか?
去年ニューヨークへ行っていろいろな広告会社とかフェイスブック社とか見てきたんですけど、正直半端ないなって思いました。ここで勝負するよりは、僕らは、日本や隣国のアジアが発展することに集中した方が、僕の器的にもいいんじゃないかとは感じましたね。 アジアに出なきゃとか出たいというよりも、日本だけでビジネスすると決める必要がなくて、制限がダメだと思っています。何かあればすぐ飛びだす、心構えや意識が大切かと。日本はいろんな可能性を持ってますよ。なんだかんだ言っても日本はやっぱりすごいと思うことあるし、とても幸せな国だし、日本の経営スタイルはもしかしたらアジアで何か役立つこともあるんじゃないかとか。僕らがやってるマーケティングのHOW TOも活かせるかもしれない。「my story」というタレントモデル事業をやってますが、エンターテインメント事業は韓国なんかも優れてますしね。エンタメはメジャーデビュー=東京という風潮もありますが、福岡だったらはなから東京じゃなくてアジアを目指すのもありだと思う。
ザ・カンパニーはアジアでの連携もすでに動いてます
それこそザ・カンパニーでやれたら面白い!ワクワクします。
今年、2年ぶりに福岡で「空海劇場」の公演をされますが、どんなお考えで続けていらっしゃいますか?
時代や分野、国境などの境界線にとらわれず、未来に向けて文化を創造したり伝承していこうというプロジェクトで、毎回、ジャンルを超えた素晴らしい表現者の方々の舞台をエンターテインメントとして届けています。
五感が震えるようなその道のプロフェッショナルをキャスティングするんですけど、一流の人や技には“何か”があると思ってるんです。一流のものに触れて、感じたり感動することにとても意味がある。伝統芸能に触れることって、特に若い人は少ないと思いますが、思いがけないものとの出会いって、新しい変化を起こしたりしますよね。『ザ・カンパニー』も同じでは?グランドビジョンに来る人は、うちのファンだったりうちだけを知るんだけど、『ザ・カンパニー』にはいろんな人や会社が出入りして「こんな人もいたんだ」っていうのが良い。そこにシナジーが生まれて。そういうこと僕らでプロデュースしましょう。考え方、実は一緒ですよ。
境界線なき永遠「空海劇場2016」
日時:2016年11月3日(木・祝)15:00開演
会場:アクロス福岡シンフォニーホール
http://www.kukai-gekijo.jp/
最後に。これから『ザ・カンパニー』を拠点にする人へ、周辺でおすすめの飲食店などがありましたらぜひ教えてください。
おみやげ買うなら「チョコレートショップ」。あとは「スパイス」というカレー屋。海老カツカレー、最高ですよ。川端商店街の「どさんこ」も美味いね。ラーメンとチャーハンおすすめ。
ありがとうございました!