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INTERVIEW

中尾賢一郎

中尾賢一郎
株式会社グランドビジョン 代表取締役社長

1975年、鹿児島県生まれ。コピーライターを志し、大学時代から広告の仕事に携わり、(株)電通九州に入社。2011年11月に(株)グランドビジョンを福岡に創業。経営理念であるクライアントの「真のパートナー」を目指し、事業成長・課題解決に向けたプロデュース、マーケティング戦略から制作まで一気通貫したビジネスを展開。社長兼プロデューサーとして、自らもパートナーの課題解決のために日々奮闘中。
2015年には従業員100名を超え、2月には東京南青山にオフィスを開設。9月には天神一丁目エルガーラに新たに約100坪のコールセンターを設ける。自然と心の調和を有益な活動にするために、糸島市休耕地にて自然農法の障がい者雇用農園 「ホームラン農園」の運営にも取り組む。

Q.
オフィスや仕事をする環境へのこだわりや考え方ってありますか?
そうですね、やっぱり社員が充実感ややりがいをもって、楽しく仕事できる環境をつくりたいという思いでやっています。それは、一番はやはり仕事内容だと思うんですけど、一緒に働く仲間とか空間が重要なんじゃないかと思っています。
全体的に会社がひらけていて、皆が話しやすいというかコミュニケーションがとりやすい空間。オープンスペースというのは、顔や打合せしている様子が見えるし。会議室や打合せ室をセパレートしていることって多いと思うんですけど、うちは敢えてそうしていません。
Q.
社会や働き方が大きく変わるといわれます。これからの時代の働き方をどのように見ていらっしゃいますか?
業種によっても違うと思いますが、より、個人というか「個」の力が求められる時代になるんじゃないかと思っています。特に、発想力とか。作業的な仕事って今後はロボットや機械に取って代わられるでしょうし、人間でなきゃいけないところって、それぞれが持ってる能力だったり発想だったり。アイデアのような領域がすごく重要視されると思いますね。弊社の仕事はマーケティングを主体としていますので、まさにそうです。
組織って、人数がたくさんいてひとつのことを大勢でやることではないと思うんですよ。1人が10人分の役割を果たしちゃったりする時代じゃないかって思うんです、例えばね。
Q.
よくマルチタスクといわれるようなことですよね
そうそうそう。例えば、この会社のこの部署はこれが仕事…と決めてしまうんじゃなくて、横断的にできる発想力とか行動力とか求められると思うし。少なくとも、うちは求めてますね。そうじゃないと難しい時代じゃないかな。「私はここしかできません、これしか知りません」じゃなくてね。
Q.
それぞれが特別な技量というか得意分野をもちながらも、マルチな発想ですよね
会社もそうですよね。例えば、アパレルが服を売るだけとか、自動車メーカーが自動車だけじゃない。車メーカーだってね、ロボットつくる会社もあったりするわけだし。携帯通信会社だってエネルギー事業をやっていますよね。
Q.
企業そのものにも多様化が迫ってる。
うん。だから、ひとりひとりの個人に求められることも、そういう多様性の考えのもとにあると思います。
Q.
働き方に関して、会社にすでに導入されている仕組みなどありますか?
ひとつは、在宅勤務です。女性が2人います。会社に来てくれるのがもちろん一番ですけど、保育園の問題なんかもありますので。デザインとかコピーライティングとか、一定のスキルを持ったできる人にはそうしています。僕は、全員がスーパービジネスマンやリーダーになる必要はないと思っているんですよ。それぞれに生き方がある。特に女性は結婚して子どもを産むとなると、男にはできない担えない役割があるじゃないですか。それはそれで尊重して、でもできるだけ長く一緒に働くためにはどういう働き方がいいのか。結果を出してくれれば自宅でもいいし、定時で帰りたい場合はそういう契約をしよう、と。
言ってくれた方がいいんですよね、逆に。うちは部署がたくさんあって、コールセンターもありますし、だから自分のライフスタイルに応じて「この期間はコールセンターで働きたい」とか「この期間は社員じゃなくてパート雇用がいいです」とか、話し合いで解決法を探します。先日も「辞めたくはないけど仕事を少しセーブしたい」という社員がいて、最終的には「パートでいいです!」って。正社員が偉くてパートがダメとか、そういう考え方がもう、そもそも違うんですね。
Q.
時間の使い方と過ごし方ですよね。
片や、もうとにかく力をつけて、リーダシップ発揮して、将来はもっと給料もほしいし、バリバリ働きたいという人はそういう育成の仕方をする。僕は本当に個々の考え方に任せます。無理のある関係が嫌なんです。そこでお互いストレス感じて仕事したって、いい仕事にはならないし、それはもう、言ってほしいなーって感じなんです。
Q.
コミュニケーションが大事になりますね。
大事大事。でも会社も、「自分は仕事やりますよ!」っていう人と、そうでない人(バランスをとりたい人)、言ってくれれば向き合い方もわかりやすい。まず、はじめに多様な働き方を認めることが大事だと思うんですね。
Q.
多様性がうまく出るように、状況にあわせて皆さんの働き方を調整されていますね。
そうですね。それはもう、いろいろ公言しています。朝礼とかでもしょっちゅう話します。コールセンターにはパート契約の方がいて、僕らはパートナーさんと呼んでいますが、そういう人にも社員になりたければ手を挙げてください、ウェルカムですと。だけど、もうかれこれ5年コールセンターで働いているパートナーさんもいますけど、私はパートの方がいいです、という人がいます。社員より給料低いんですよ、でもそれでも良いという人はいる。それはそれで良いわけなんですね。
Q.
起業してこれまでに困ったこと、困難とかありましたか? もしくは、そう思うことなくここまできたという感じですか?
経営者って、ほとんどが経営の勉強して経営者にはなってないでしょ。人も企業も生き物だし、お客様も相手もいることなので、一番の悩みは人のことになりますね。僕は36歳で社長になって、たった5年ですけど、サラリーマン時代含めて振り返ると、人間的に魅力ある人が良い仕事をしてますよね。ということは、経営的にも、スキルを磨くこと以上に、一人ひとり違う得意分野や魅力をどう磨くか、いかに人間力がある人に入社してもらうかなんです。